カウンセリング
インプラント治療への疑問やご不明点について、ご相談を承ります。メリット・デメリットもお伝えして、ご納得いただければ検査に進みます。
インプラント
など
インプラントとは体内に埋め込む人工部品のことで、心臓のペースメーカーや人工股関節などもインプラントの一種です。
歯科におけるインプラントは、歯を失ってしまった場所の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に被せ物(上部構造)をする治療のことを言います。健康な歯に負担をかけないことや、天然歯に近い自然な仕上がりなど、インプラントには数様々なメリットがありますが、一方で治療期間や費用面などのご負担もあります。
新潟県新発田市の星野歯科医院では、患者様のお口の状態やご希望、ライフスタイルなどを総合的に考慮して、最適な治療方法をご提案しています。
インプラントが最良の選択かどうか、メリット・デメリットを詳しくご説明したうえで、患者様ご自身にご判断いただいております。
インプラントは、手術によって顎の骨にしっかりと固定します。自分の歯のように自然に噛むことができるので、食事の時間が楽しみになったという方もいらっしゃいます。
ブリッジ治療とは違い、健康な歯を削る必要がありません。
入れ歯のような金具が必要ないので、天然歯と変わらない自然で美しい見た目が実現します。
入れ歯は顎の骨が変化することで合わなくなり、数年ごとに調整や作り直しが必要になることがありますが、インプラントは顎の骨と結合するため、適切なケアを続けることで長期にわたる使用が可能です。
など
ブリッジ | 入れ歯 | インプラント | |
---|---|---|---|
見た目・審美性 | ◯ 自然な見た目が可能 金属が見える場合も |
△ 金属のバネが目立つ場合がある | ◎ 最も自然な見た目 金属部分が見えない |
噛み心地 | ○ 比較的自然な噛み心地 | △ 違和感があり噛む力が弱い | ◎ 天然歯に近い噛み心地 しっかり噛める |
安定性・寿命 | △ 7~10年程度 支えの歯にも負担 |
△ 顎の骨が痩せるため 定期的な調整が必要 |
◎ 適切なケアで長期使用可能 |
他の歯への影響 | × 健康な歯を削る必要あり | ○ 金属のバネが支えの歯に負担 | ◎ 周囲の歯に負担をかけない |
お手入れ | △ 歯と歯の間の清掃が難しい | × 取り外して洗浄が必要 紛失の可能性 |
○ 通常の歯と同様にケア可能 |
治療期間 | ○ 2~3週間程度 | ○ 2~4週間程度 | △ 3~6か月(骨の状態による) |
費用 | ◎ 比較的安価 保険適用可能 |
◎ 最も安価(保険適用) | △ 高額(自費診療) |
適応条件 | △ 両隣に健康な歯が必要 | ◎ ほぼ制限なし | △ 十分な骨量が必要 全身疾患の制限あり |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
インプラント手術の成功には、事前の精密な検査と診断が不可欠です。当院では連携医療機関でのCT撮影によって、骨の状態や神経・血管の位置を詳細に把握します。
高精度な3D画像データを活用することで、安全かつ確実なインプラント治療を実現しています。また、治療前には十分な時間をかけて検査結果や治療計画をご説明して、ご納得いただいたうえで治療を開始します。
CTデータをもとに作成した「サージカルガイド」を使用して手術を行います。このガイドは患者様のお口の形状に合わせて設計され、インプラントを埋め込む角度や深さを正確に導くための重要なツールです。
従来の手術に比べてより正確にインプラントを埋入できるため、神経を傷つけるリスクを低減し、より理想的な位置に埋め込むことが可能になります。
当院では世界的に実績のあるストローマン社製のインプラントを採用しています。このインプラントの最大の特徴は、埋入後の骨吸収が非常に少ないことです。
インプラントを支える顎の骨が減少してしまうと、最終的には脱落につながる可能性がありますが、ストローマン社のインプラントでは長期にわたって安定した状態を維持できます。また、表面構造にもこだわり、骨との結合がより強固になるように設計されています。
インプラント治療を希望されても、長期間の歯の欠損や歯周病などにより顎の骨が痩せていると、「骨が薄いからインプラントは難しい」と他院でお断りされるケースがあります。当院ではそのような患者様にも対応できるように、ソケットリフトを行っています。
ソケットリフトは、上顎洞と呼ばれる場所で骨が不足している場合に行う骨造成法です。上顎洞の粘膜を持ち上げて、その下に人工骨などの骨補填材を入れることで、インプラントを支えるのに十分な骨の高さを確保します。
インプラント治療は、手術と上部構造の装着で終わりではありません。長期間にわたって機能を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
当院では半年に1回の定期検診をおすすめしており、インプラント周囲炎の予防や噛み合わせの確認、専門的なクリーニングなどを行っています。また、ご自宅でのケア方法も丁寧にアドバイスしています。
当院でインプラント治療を受けられた患者様の中には、18年以上、インプラントを使い続けられている方もおられます。
もちろん、毎日のケアと定期的なメンテナンスが重要ですが、適切な素材の選択と手術の技術によって、長期間安定して機能するインプラントを提供しています。単に「埋めて終わり」ではなく、その後の長い期間も快適にお使いいただけることを目標に治療を行っています。
インプラントの長期使用において最大のリスクは、「インプラント周囲炎」です。これは歯周病に似た炎症で、放置するとインプラントを支える骨が溶けて、最終的に脱落につながります。
天然歯と違いインプラントには歯根膜がないため、一度炎症が始まると進行が早く、自覚症状が現れた時には手遅れになることもあります。これを予防するためには、毎日の丁寧なブラッシングと定期的な専門クリーニングが不可欠ですので、インプラント治療後も定期的に通院して、できる限り長持ちさせるようにしましょう。
STEP01
インプラント治療への疑問やご不明点について、ご相談を承ります。メリット・デメリットもお伝えして、ご納得いただければ検査に進みます。
STEP02
歯周病の有無や噛み合わせの確認などを行います。連携する医院でCTの撮影を行っていただき、骨の密度や量なども検査します。
データを基に、インプラントの方向や位置、埋め込む向きなどの治療計画を作成して、内容をしっかりとご説明させていただきます。
STEP03
歯茎を切開して、土台となるインプラント体を埋め込みます。当院では、ストローマン社製のインプラントを採用しています。骨の吸収が少なく、10年以上前に手術を行った方も良い状態を保つことができています。
一次手術から2週間後に抜糸を行い、必要に応じて仮歯の調整をします。
STEP04
インプラント体が骨と結合するまで、2~3か月ほど待ちます。治癒期間中に通院の必要はありませんが、違和感や痛みがある場合はいつでもご連絡ください。
STEP05
歯茎を再度切開して、インプラント体と顎の骨が一体化しているかを診ます。定着が確認できれば、インプラント体の先端にアバットメントと呼ばれるキャップを装着します。
切開した歯茎が治癒するまで1~2週間ほど様子を見ますが、基本的に通院の必要はありません。
STEP06
インプラントの上部構造を作製するために、型取りをします。
STEP07
完成した被せ物を土台に装着して、調整を行って治療は終了です。
STEP08
インプラントを長持ちさせるために、治療終了後も半年に1回の通院をおすすめしています。天然歯と同様のケアが必要ですので、毎日の丁寧なブラッシングは必ず続けてください。